
2017年11月27日(月)放送のNHKきょうの健康では、3つの頭痛(慢性頭痛、片頭痛、緊張型頭痛)の最善の対策がテーマで、まず「片頭痛」についての対策が紹介されます。ツライ片頭痛を感じている方は特に多いです。
他の病気が潜んでいる可能性もあるので、ただの頭痛だと諦めずに予防策を考える必要があるということで、頭痛ダイアリーなど予防策を紹介されます!
そこで、今回は、NHKきょうの健康のテーマである片頭痛の対策、頭痛ダイアリーの活用方法や片頭痛の見分け方等をまとめます。
きょうの健康。片頭痛とは?
片頭痛は、男性よりも女性に多く、脈を打つようにズキンズキンと痛んで動くと悪化してしまいます。頭の片側が痛む人が約6割、両側が痛む人が約4割とのこと。
片頭痛の原因は明確にはなっていませんが、1つの説として、さまざまな誘因によって脳の視床下部が刺激を受けることにより、脳の血管を取り巻く三叉神経(さんさしんけい)の周囲に炎症が起こったり、脳の血管が拡張したりする為、痛みが生じると考えられています。
さまざまな誘因の内容としては、月経や排卵、出産や更年期、寝不足や寝過ぎ、空腹、ストレスやストレスからの解放、まぶしい光、強いにおい、人混みや騒音、天候の変化、温度の変化や高い湿度、アルコールなどがあります。
片頭痛の診断
片頭痛は次に挙げる項目から診断されていますので、チェックしてみましょう。
● 痛みが4~72時間(3日間)続く
● 頭の片側に起こる
● ズキンズキンと拍動性の痛みがある
● 仕事や家事に支障を来す、または我慢できないくらいの強い痛みがある
● 動くと痛みが悪化する
この5つの項目のうち2つ以上が当てはまるのに加えて、
● 頭痛が起こると吐き気がする
● 光と音に敏感になる
この2つの項目のうち1つ以上が当てはまると片頭痛と診断されます。
片頭痛の予兆
片頭痛の予兆として、空腹感や生あくび、イライラ、手足のむくみなどが起こることもあります。
片頭痛の対策。頭痛ダイアリーとは?
頭痛ダイアリー、ネットからPDFひらって印刷してみた💐
私にあってるかどうかはわかんないけど、とりあえずはこれを元に書いてみよう!
そのうち自分の書きやすい分かりやすいようにアレンジ出来たらいいな🎀#頭痛ダイアリー pic.twitter.com/UO0Kc1iX8u— ぷーあ🍀入院中🌼 (@pukuachan) 2017年10月2日
片頭痛が起きてしまった時の対策としては、痛む部位を冷たいタオルなどで冷やし、入浴を控え、静かな暗い場所で安静にして、少しでも睡眠をとることをすすめています。痛みが軽い場合は、市販の頭痛薬で症状を抑えることも問題ないそうです。
日常生活に支障がある場合は、まず早めに病院へ受診した方がよいでしょう。片頭痛の治療の中心は薬物療法とのこと。片頭痛の治療薬は、トリプタンが使用されています。
トリプタンはいくつかタイプがあり、痛み始めてから痛みが強くなるまでが速い人は効果が早く出るタイプ、頭痛の持続時間が長い人は長く効くタイプが有効。
トリプタンには、のみ薬の他に、水なしで使える口腔内崩壊錠、口腔内速溶錠、液体状の点鼻薬、即効性があって自分で注射する皮下注射薬があります。
そこで、注意すべきなのが、脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・重症の高血圧・重い肝臓病など該当する方は、トリプタンを使えません。その場合は、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDsエヌセイズ)を使うとのこと。
また、妊娠中や授乳中の場合も、専門医に相談する必要があります。
片頭痛の予防に頭痛ダイアリー
片頭痛の予防に役立つのが、「頭痛ダイアリー」です。頭痛ダイアリーは、日本頭痛学会のホームページからダウンロードできます。(トップページ⇒「市民・患者さんへ」⇒「頭痛ダイアリー」⇒「頭痛ダイアリーをダウンロード」)
頭痛ダイアリーには、痛みの程度や持続時間、日常生活への影響、薬の使用状況、吐き気などの頭痛に伴う症状のほか、月経など片頭痛の誘因と思われる出来事を記録すると良いです。
1ヵ月ぐらい記録することで、片頭痛が起こる時の傾向がわかり、片頭痛の予防策が立てやすくなります。病院へ受診する際に持参するとスムーズで的確な診断や治療に繋がりますので、まず気になった段階で、「頭痛ダイアリー」に記録してみましょう。
「頭痛ダイアリー」を使用することで、片頭痛の予防薬の使用も検討することが出来ます。
予防薬の使用が検討されるのは、
●頭痛が1ヵ月に2~3回以上あるなど回数が多い。
●1ヵ月に1回程度でも頭痛の持続時間が長く日常生活に支障がある。
●トリプタンやNSAIDsなどの治療薬が効かない。
●片頭痛を起こすことに対する不安が強い。
などの場合が挙げられます。
片頭痛の予防薬
今日からこれ!!!!
グッズで買ったピルケースが役に立った*\(^o^)/*
あ!てんかんじゃないよ片頭痛の予防薬だよ。 pic.twitter.com/cerDgPo9vn— ひろひろʚ특ɞ (@0704Yuzuhiro) 2017年8月31日
●カルシウム拮抗薬
●抗てんかん薬
●β遮断薬
●抗うつ薬
などの飲み薬です。
予防薬を2カ月以上続けて、頭痛の回数の減少や痛みの程度の軽減が3~6カ月続いたら、徐々に予防薬の量を減らしていき、予防薬を中止させます。片頭痛を改善させるのには、長い時間かかりますが、一生悩まされると思ったら短く感じますね。
予防薬の経過を見るためにも、「頭痛ダイアリー」は有効ですので、「頭痛ダイアリー」を活用しながら、それぞれに応じた片頭痛の対策を試してみましょう。
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